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退院 [病気]

2クール目も順調にすすみ、10月いっぱいで退院ということになりました。
当初の予定どうり、トータル3クールで一旦体を休めるのと、
気分転換をする、という意味で退院がきまりました。

入院した時より15kgもやせましたが、元々メタボぎみでしたので、
ちょうどいい加減になっていました。

2クール目が始まると同時に病棟内を歩いて、
体力維持にも努めました。

頭はツルツルになりましたが、自覚症状としては
とくに何もなかったので、
「このまま治ってしまうのでは・・・」
と、思ってしまうほどでした。

家に帰ったら、久しく会ってなかった子供とも再会できる。
下の子はまだ4歳になったばかり。
誕生日も一緒にいてやれなかったし・・・

写メールやムービーメールでやりとりしたが、
実際に会ったらどんな反応をするだろうか?
楽しみであり、不安でもある。

窮屈な病院を出た時、外の空気が違っていた。

よく“娑婆の空気はうまい”などと表現したりするが、
確かに解放された感じは、全てのものが新鮮に思えた。
自分が生きている、

いや、“生かされている”のを実感した瞬間でもあった。




2クール目開始 [病気]

平成21年10月の初め、2クール目(トータル3クール目)が始まりました。
1クール目と同じ内容なので、これといってなにも心配はしていませんでした。

骨髄バンクの資料にも目を通しつつ、ホームページでHLA型の検索をして、
適合している人が何人位いるのか調べたりもしました。

検索した結果、六座一致の適合は18人いました。
簡易検査での結果なので、完全な適合かはわかりませんが・・・

そうこうしている時、となりのベットに新しい方が入院してきました。
私と同じ主治医の担当で、話の内容からKW-0761の第2相の治験者でした。

色々話を伺うと、私とは発症の仕方や経過が違うことなど、参考になる話を、
聞くことができました。

その方(Sさん)は平成20年の春頃だったか、皮膚に水ぶくれのような
発疹のようなできものが手足にあらわれはしたが、痛みかゆみは無かったそうです。

皮膚科に受診して薬を塗ったりしたが治らず、結局大きな病院で血液検査をして、
HTLV-1のウイルス感染者というのが、わかったそうです。

そこからの治療は経過観察のような形で進んだようですが、平成21年初夏
外出先で胸が苦しくなって、緊急入院してATLの治療が
はじまったそうです。

胸には水がたまっていたそうで、亡くなる1歩手前だったようです。
今から思えば慢性から急性に転化?だったのかな、と思います。

この入院も治験で最後の投薬で、3日間ほどの入院でしたが、
Sさんは「この薬のおかげで、助かった」
そう言っておられました。

退院際に「良くなってや、これ使って」
そう言ってテレビカードをくれました。

今でも元気にされている事と思います。

  

1クール目終了 [病気]

この病院での1クール目がやっと終了しました。
前の病院からトータルで2クール終了

今回も前と同じLSG15でしたが、とても楽なほうでした。
髪が抜けることはありましたが、それ以外はとくに自覚は
ありませんでした。

先生からは、寝てばかりより運動もして、体力を落とさないようにと、
運動をすすめられ病棟内の廊下をひたすら歩きました。

院内では、ヴァイオリンコンサートもありました。
諏訪内晶子さんという世界的に有名な方でした。
患者のことを考えて15分という時間でしたが、
生演奏でとても体にいいようなきがしました。

白血球を上げる皮下注射を数日間毎日打ちましたが、
最初は神経というかなんというか、痛くてつらかったです。
緩和ケアの方も様子をなんどか見にきてもくれました。

次のクールが始まるのが約2週間後、
まだまだ先は長い・・・




こんなこともありました~話の空白~ [人間ウォッチ]

やっと1クール目もおわり気分てきにも余裕がでてきました。
時間つぶしに、病院内をいろいろ探索したり、院内の図書館で本やマンガを
かりて読んだり、患者ライブラリーで病気のことを調べたり・・・

あと食堂とスターバックスに屋外庭園くらいかなぁー
テレビは携帯で少し見る程度、
長い一日もあれば、あっという間の一日もありました。
私はこんな感じの時間つぶししかできませんでした。

しかしこんなこともあるもんだな~と感心することがありました。

それは同室のⅠさん(だいぶ回復してきた)のところへ
7~8人の若者が面会にやってきたのです。

初めての面会らしく、すこし院内を迷っていたらしいのですが、
どうもなんか”変”なんです。

Ⅰさんが気をつかって患者ルームへと移動していきましたが・・・

夕方の検温の時の看護婦さんとのやりとりで、謎がとけました。

「今日、たくさん友達こられてましたねぇ~仲いいんですね」

「はい、でも全員メル友なんです。オタク仲間の・・・」

「え~っ><そ~なんですかぁ~」

どうりで、部屋に入ってくるなり、「あの~Ⅰさんですか?」
そして全員の自己紹介がはじまったのです。
初めまして、ハンドルネーム○○の何々です、みたいな・・・(笑)

思ったより元気そうだとか、病院ってもっと暗いとこだと思っていたとか・・・
カードゲームの話で盛り上がっていたみたいでした。

Ⅰさん曰く、
「退院したらすぐにでも、マンガ喫茶に行って話の空白を埋めます。話について行ける様に・・・」

その日以来、看護婦さん達がゲームやまんがのことについての、質問や
使い方なんかをⅠさんに聞いてくるのでした。

病院でのオフ会だったようです。







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同室の人 [人間ウォッチ]

完全寛解をめざし、化学療法も1クール目を終わろうかと
した頃、4人部屋に新しく’Iさん’という30代前半位の方が
越してこられました。

”新しく”と言っても前は一人部屋におられたようで、
入院生活も一年になるみたいです。

直接話した事はないんですが(いつも気分が悪いようで
寝てばかりなので・・・)週に2回位お母さんが来られていて
洗濯物を片付けたりしていました。

お母さんや先生との話のやりとりを聞いていると、
どうやらIさんは移植をされたようなのです。

”移植後”って・・・

どんな移植をされたかはわかりませんが、
Iさんをみていると、とてもつらそうなのです。

点滴を24時間つないだまま、
物を口にすると、しばらくしてもどす。
痛みが強いのか、痛み止めの薬をいれてもらう。

寝られないので眠剤を点滴に入れてもらうが、
寝すぎたりその反対に、寝れなかったり・・・
時間がづれて昼間ねていたりとか・・・

採血の検査結果によって赤血球や血小板の輸血をよくしていたし、
血便なんかもあったようです。足腰が弱っているらしくリハビリの先生が来て
ベットに座りながら、足踏みもしていたし爪がはがれたりもしていた。

”移植”ってたいへんなんだ。

バンクの冊子にも、前処置から強い抗がん剤や放射線照射、
そしてGVHD(移植片対宿主病)・・・
書かれていることよりも実際はつらそうでした。
顔色も悪かったし・・・

自分も移植後はこんな感じになるのか不安を感じました。




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方針転換 [病気]

治験が受けれなくなってしまいました。
主治医の先生は、

「このまま化学療法を続けて、寛解をめざします。
    その間に骨髄移植のドナーを見つけましょう。」

体の調子を診ながら、LSG15を2クールすることになりました。

私には兄がいますが、HLAの型が六座中、四座一致でした。
移植には六座中、六座か五座一致が推奨されていますので、
ドナーは骨髄バンクを通じて探すこととなりました。

化学療法を受けながら、骨髄バンクに患者登録をしました。
バンクからは色々な資料が、どっさりと送られてきました。

移植に関する説明やら、コーディネートの詳細やらいっぱいありました。
”先はながそうだなぁ”
ドナーが見つかるまで、平均3~6ヶ月、そこから移植。

ま~、焦らず頑張るしかないか・・・

と、同時に病院の緩和ケアというのがあって、主治医、精神科医、心理士
看護師、薬剤師等チームで構成された方々で緩和ケアがはじまります。

なんか自分一人のために、骨髄バンクや緩和ケアやたくさんの方々が
動いて下さって、ありがたいなぁとつくづく思いました。

”裏切られました” [病気]

転院して10日後に治験開始の予定となりました。
その間、検査と平行して治験に関する説明を受けました。

第1相試験の治験16人の副作用や、医療記録、プライバシー、
健康被害の補償、相談窓口、医療費に関する事等、、、

全て同意してサインしました。

しかし、しかし、しかし、・・・

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治験前 [病気]

治験薬KW-0761使用のための検査は一通り終了しました。
とくに悪いところもなく、無事終了!
あとはスケジュール通り治験がはじまるのを、待つばかり・・・
しかし気になるのは、治験薬の効果、、、

他の治験者はどうだったんだろうか?

こちらへ来てからの説明では、第1相臨床試験(安全性を調べる)も
終わり第2相(効果を調べる)も期待が持てる、というものでした。
先生もとても’自信がある’という感じでした。

病棟の患者食堂で、自己紹介を兼ねていろいろ話をしていると、ある人が
「そういえば白血病の治験で来てるっていう人いてたよ」という話が・・・
その人も食堂へ来ていたので、話しを聞いてみることにしました。

その人曰く、半年以上抗がん剤で治療してきたけれど、薬が効かなくなってきて
どうしようもなくなってしまったそうです。主治医から、治験を勧められ身内もATLで亡くし、できるものであればと思い
治験を受けたそうです。受けたおかげで、良くなったそうです。

同じKW-0761の治験だった。

皮膚紅斑のようなものが出てはいるものの、とても元気そうでした。

”これは期待できそうだ”

治験のスケジュールでは、1回目の点滴の次は1週間後で
そのあとは入院でもよし、外来でもよいということになっている。
50日約7週間で8回の点滴による投薬、約2ヶ月にわたる経過観察と検査

点滴したその日は30分後、1時間後、1時間半後、2時間後等、採血や検査があるみたい
だけれど、点滴以外の間の日は何もなさそうなのです。
副作用も発熱やなんかが、出るみたいだそうですが、それも点滴をしたその次の日位までとか。

もうすぐ治験が始まる!!!!!!

転院 [病院]

平成21年9月1日治験薬を試すために、転院することになりました。
移動は新幹線。しかもグリーン!(初) 
駅ではラーメン定食を食べました。久しぶりの外出で気分転換にもなりました。

新しい病院は今までのところよりも大きく、またきれいな大学病院でした。
入院受付を済ませ、病室に案内されました。4人部屋の窓側でとても明るく、
眺めのいいところでした。
早速主治医の先生と、面談そして治療方針の話をしました。

治験薬はKW-0761

すでに第1相臨床試験が済んでおり、安全性は確保されています。
治験薬を使う前にCCR4というタンパク質が発現しているか検査します。
検査方法は採血でおこなわれ、見事?「陽性」でした。

あとは事前検査ですが、盛りだくさんでした。
血液検査、尿、心電図、心エコー、胸部レントゲン、骨髄穿刺、胃カメラ等

胃カメラ初めてしましたが、苦しかったです(汗)とくに異常はありませんでしたが・・・
自分の胃の中がモニターに映し出されていましたが、変な感じでした。
転院して4~5日、検査疲れしました。

治験参加 [病気]

抗がん剤1クール目前には10万(正常値3600~9000位)を越えていた白血球数が、
1クール目後、徐々に下がり始めてきました。
8月中頃には5万を切るくらいまで下がり、後半頃には3万を、
切っていました。

2日おきの採血の結果を持ってこられる先生の顔からも
笑顔が増え、抗がん剤が効いて良かったと思いました。

そんな矢先、主治医からおもいもよらない話を、持ちかけられました。

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